鬼に恋した鬼使い(仮)
ライバル登場
「それ本当なの!?春香!!」
目の前にいる人物に、机から身を乗り出して驚いたように問い掛けられる。
驚くのも無理もないね。
でも私が一番驚いてる。
「うん。夢みたいだけど本当なの…」
今、私は学校で、友達の藤森 若菜(フジモリ ワカナ)に昨日の出来事を話してるところ。
あ、でも抱きしめられて、私がアルにドキドキしてしまったことは、恥ずかしいから言わなかった。
勿論ここは普通の学校ではなく、優秀な鬼使いになるための学校。
鬼を従わせるには鬼力が必要不可欠。
鬼力は生れつきあってその力を強くするために学校で訓練をしているのだ。
「万年ビリで学校一の落ちこぼれの春香が…!!信じられないわ…」