鬼に恋した鬼使い(仮)
突然声を掛けられて、私も若菜も同時に振り返った。
「れ…麗奈…」
そこに立っていたのは仁王立ちしながらニッコリと笑った東城 麗奈(トウジョウ レナ)という女の子。
麗奈は学校一成績が優秀な超エリート鬼使い。
学校一落ちこぼれの私とは対照的な子だ。
ちなみにお嬢様育ち。
ちょっと我が儘で気が強いところがある。
言ってしまえば私の少し苦手なタイプ…。
「わたくしの鬼よりも、強い鬼を何故あなたが…?」
顔は笑っているけど怒りに震えているのがはっきりわかる。
笑った顔が逆に恐い…