鬼に恋した鬼使い(仮)
「そんなのあなたに関係ないでしょ!?」
麗奈の言葉にカチンときたのか、若菜が少し喧嘩口調で言い返した。
ひぇぇー…
わ…若菜、そんなこといったら火に油…
「多いに関係あるわ!!
そんな落ちこぼれの鈍臭い女より、私の方がよっぽどパートナーに相応しくてよ!!」
若菜の喧嘩口調に、案の定怒りだした麗奈。
(最初から怒ってたかもしれないけど…)
さっきまで笑っていた顔を、鬼のような形相で睨みつけて怒鳴ってきた。
そんな鬼のような形相も、さっきの笑顔の恐さに比べればまだマシだった。
「選りに選って学校一落ちこぼれのあなたが…」
麗奈のギュッと握りしめらた拳が怒りで震えている。
「学校一優秀なこの私よりも強い鬼を従わせるだなんてッッ許せないわ!!」