鬼に恋した鬼使い(仮)
負けたらアルがいなくなってしまうような勝負なんて当然したくなんかない。
「負けたらアルがパートナーじゃなくなるなんて…そんな勝負いや。」
私なりの反抗。
ちょっと目を吊り上げて睨み上げて見せるけど、やはり麗奈の迫力には負けてしまう…。
「あら、勝てばいいだけの話でしょ。」
フンっと鼻で笑いながらも顔は笑っていない麗奈。
「私に負けるような者が私より強い鬼をもつなんて許せると思っているの?」
麗奈の顔は真剣だ。
真剣に本気で怒ってる気がする。
あまりに真剣な麗奈に私は口をつぐんでしまう。
「私に勝てないようじゃその優秀な鬼をもつ資格なんかないわ。」