鬼に恋した鬼使い(仮)
鬼役所へつくと受付のおじさんが、カウンターに座りながら出迎えてくれた。
「またおまえさんか。こんなに回数くる奴は初めてだぞ」
「はは…何度もすいません」
何度も来てるからもう顔を覚えられてしまってるらしい。
私もできればもう来たくないんだって…
心の中で抗議しながら私はうなだれた。
「それはそうとお嬢さん、今回の鬼はなすごいぞー」
座りながらこちらを向き直し、おじさんが意味深げに笑いながら言った。
「…なにがすごいんですか?」