女王様は上機嫌【GL】
千鶴は怪訝な表情を浮かべていた。
もしかして、少しは心配してくれてんのかな?
希望的観測に従えば、そう思えなくもない。
「早く立て」
「うん」
わたしは足に力を入れた。
――あれ。
――あれれ?
さっと冷や汗が噴き出す。
あれ、おかしいぞ。
なんだこれ?
「いっ‥‥た~い!」
わたしは大きな声を上げた。
「おい?」
「いたいいたいいたい!」
右の足首に半端ない痛みが走って。
目に涙が溢れた。