狼ゴコロは愛のイロ
だけど、とうとうあたしは、体調を崩してしまった。
会社に行けなくなり、ずっと寝込んだ状態。
雅は、自分が会社に行っている間、部屋にあたしを一人残すのが心配だと言って、しばらくあたしは雅の実家にお世話になることになった。
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「起き上がれる?お粥なら食べられるかと思って作ったんだけど・・・」
「あ、ありがとうございます」
いつもなら食べられないだろうが今日は違った。
子どもたちの足音や声
時々聞こえるお義兄さんとお義姉さんの声
この環境の変化が、安心感へ変わったみたいだ。
今も、ドアから覗く顔が縦に3つ。
可愛いなぁ。
「雅なら、もう少ししたら帰ってくるから」
「あ、はい・・・本当にありがとうございます」
「いいのよ。妹だもの、もっと頼ってほしいぐらいよ」
「いえ、もう十分お世話になってますから・・・」