狼ゴコロは愛のイロ
┠決着
*?SIDE
『それじゃぁ、戸締まりには気を付けるんだよ』
『・・・・・・・・・うん』
『寂しい?たった1日だから。仕事が片付いたらすぐに戻ってくるからさ』
『早く帰ってきてね。寂しいのもあるけど、怖いから・・・』
『大丈夫。ストーカーなんて、俺がやっつけてやるから。君はおとなしく待ってて?』
『うん、わかった。いってらっしゃい』
旦那が部屋から出ていく姿が見えドアを開く音も聞こえた。
バタン
フン、これが最後とも知らないで呑気な旦那だな。
やっつけてやるなんて、口先だけの無能な男だ。
TRRRR………
「僕だ」
『旦那さん、もう見えなくなったわよ』
「あぁ、わかった」
まったく、僕がいない間に結婚するなんて、君にはお仕置きが必要だね。
誰もいない場所で
僕たち二人だけで
いつまでも、永遠に
だから、一緒に逝こう。
そう、あの男の手も届かない場所へ
楽園へ・・・・・・・
ピンポーン────
「はーい・・・」
これからは、ずっと一緒だよ。
ガチャッ
「っ!!?」
「やっと会えましたね」