狼ゴコロは愛のイロ


そんなあたしに、彼は言う。



「・・・玖美、どうして俺を裏切ったんだ・・・」


「ぇ・・・・・・・?」


「僕を愛して、僕が出てくるのを待ってくれてたんじゃないのか?なのにどうして他の男と・・・」


「・・・どうして、そんなふうに思うの?あたし達の付き合いは大学の時に」


「玖美」



突然、雅はあたしの言葉を遮った。



すると、遠くからかすかにサイレンの音が聞こえた。



「久方さん、もう二度と俺たちの前に姿を現さないでください。それが玖美への、あなたができる最高の愛情表現です」





その後警察が到着し、彼は逮捕された。



それに、出ていった史皇さんと、のどかちゃんと龍一くんによって、共犯者の女性も警察が逮捕、連行していった。





< 113 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop