狼ゴコロは愛のイロ

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「悪かったよ」


『ったく何やってたんだよ』



彼女を送り届けた後、忘れていた龍一に連絡をする。



『まぁ、向こうも連れがどたキャンしてきたみたいだから丁度良かったけどな』


「・・・向こう?」


『あ、いや何でも』


「お前、俺をはめようとしたな」


『っう・・・お前に紹介したい美人さんがいたんだよ』



美人なら今日会ったよ。

今まで見たことがないくらいの。




「俺がそういうの嫌いなの知ってるだろ」


『いや知ってるけど、本当に美人なんだって。名前も三上玖美ちゃんって言って可愛くてよ』


「え?」



今、三上玖美って・・・・・



「三上玖美って言ったか?」


『え、あぁ』


「俺、今日その子にあって知り合った」



そう言うと、一拍休みを置いた後、龍一の雄叫びが耳に響いた。





彼女は彼女の連れと待ち合わせをしてて、そこに行く途中だったんだ。




がらにもなく、運命的なものを感じる自分がいた。




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