狼ゴコロは愛のイロ
でも、その運命はハズレじゃなかった。
彼女は今、こうして俺の腕のなかにいる。
すぅすぅと可愛い寝息を立てて穏やかに眠っている。
俺は、うわかけを彼女のむき出しになっている肩まで上げる。
「俺は、君と出会うために生まれてきたらしい。他の女性に目も行かなかったのは、君と出会えるのを待っていたからなんだな・・・」
愛しさが込み上げて、熱が蘇ってきそうで、俺は苦笑した。
時間はたっぷりある。
これから過ごす中で、もっと彼女を愛していこう。
愛しい妻を見つめながら、俺は目蓋を閉じた。