狼ゴコロは愛のイロ
駅で雅くんと別れて、あたしは会社に急いだ。
雅くんの会社は有名なIT企業。
きっと仕事バリバリできる人なんだろうな。
「おはようございまーす」
席に着いて仕事の準備をする。
「おはよう、玖美」
「のどか、おはよう。あ、そうだ。今日ねお願いがあるんだ」
「お願い?あたしに?」
「うん。お昼休みに話すね」
「OK!りょーかいだよ」
席に戻るのどかを見てから、あたしも席に着いた。
―――・・・
――――――――――・・・
お昼休み。
いつものメンバーは断って二人だけで昼食。
「ん!プレゼント??」
「うん、そう」
「ねぇ、もしかして玖美ちゃん雅くんに本気になった?」
「うーん・・・まだ分からないけど、お礼がしたいの。いつも守ってもらってるから・・・」
「そっかぁ。でも龍くんは頼りにならないから聞かないどくね。玖美ちゃんが考えるもののほうが喜ぶよ」
雅くんは龍一くんと仲が良いみたいだから、龍一くんなら好きなものが分かると思ったんだけどなぁ。