狼ゴコロは愛のイロ
*玖美SIDE
家では、二人でくっついたりまったりしたり。
会社ではお互いのことを考えながら、お仕事をして。
「毎日、幸せだよ・・・」
「俺もだよ。玖美を幸せに出来てるなら、俺は嬉しい」
ベッドの中で眠るまでの間、お話したり、キスをしたり愛し合ったり。
こんなふうに毎日が過ぎていった。
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でも、結婚して丁度1ヶ月たった今日。
ポストから取り出した封筒の中身に、あたしは唖然としていた。
「これ・・・・・あたしと、雅?」
封筒の中には、あたしと雅が二人でいるところの写真が、何枚も入っていた。
しかも外にいるときのものだけじゃなくて、部屋の中にいるときのものまで・・・
この角度なら、目の前のマンションから?
「玖美?」
ビクッ
「どうした?」
後ろを振り向くと、不思議な顔をした雅が立っていた。