狼ゴコロは愛のイロ

「仕方ないよ。玖美ちゃんは、すごく綺麗で皆を惹きつけるから。自分に自信のある男の人は皆玖美ちゃんを狙ってたから、自分よりも見かけが劣っている雅くんに嫉妬してるんだよ」


「嫉妬？」


「そう。確かに彼、身長は馬鹿でかいけど顔は特別整ってるわけじゃないでしょ？玖美にとっては王子様でも、客観的に見たら、外見はどうしても不釣り合いに見えちゃうのよ。女のあたしから見ても羨ましい程玖美は綺麗だからね」


「でも、玖美ちゃんが毎日幸せオーラを出してたら、そのうち皆ちゃんと諦めるよ。あたしは雅くんのこと知ってるから思ってるよ。二人はとってもお似合いだって！！」


「のどか･･･ありがとう。彩夏も」



そうだよね。あたしと雅の思いが繋がってるなら、他の人に何を言われても気にしない。



ちゃんと分かってくれている人もいるんだもの。




そう考えれば、あたしの心は自然と軽くなった。














「でも実際どうなわけ？あたし彼のこと全く知らないからさぁ。ちゃんとヤることヤってんの？」


「っ！！！？？」


「あぁ見えて、雅くん結構ムッツリなんだよ♪」


「のどか！？」


「マジ？！このナイスバディを毎晩堪能しているわけか。人は見かけによらないものね」


「ちょっ、変な言い掛かりはやめてよ！雅はムッツリじゃないし、ちゃんと優しくしてくれるもの！！」


「「自分で言ってるし････」」


「っ･･････////////」