狼ゴコロは愛のイロ


だけど、今のあたしは違う。


あたしを守ってくれるヒーローがいつもそばにいてくれるから。



「きゃっ!?ちょっと、何?」


「いつも思うけど、ホントに細いな。もっと太った方がいいぞ」



そのヒーロー様はあたしを子どもを抱っこするように抱き上げているけど・・・。




「これ以上太りたくないよ!っていうか、そんなこと女の子にいうことじゃない!!」


「そうなのか?こんなに腰が細かったら子どもを産むとき大変だぞ?」


「え、子ども?」


「あぁ。義姉さんが子どもを産んだとき言ってたんだ。骨盤が広い方が安産だってな。尻が大きい方がいいんだろう?」


「え、いや、あの、わかんない」



っていうか、どさくさに紛れてお尻撫でないで!!



「いいだろう俺は夫なんだから」



ニヤッと笑う雅にあたしは反撃に出た。




「バカっ!!」



あたしを抱き上げているから胸の前に雅の頭がある状態をいいことに、あたしは雅の頭を抱きしめた。



おかげで雅の顔はあたしの胸の中。




「んーーーーー!!!」


「雅が悪いんだからね!調子に乗るから!!」



自分からする時は、余裕でする雅だけど、あたしからキスをしたり抱きしめたりすると慌てたり固まったり、とにかく余裕をなくす特徴があるの。


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