狼ゴコロは愛のイロ
だから、聞いてるんだけど・・・・
「ねぇねぇ、あたしの体に不満はない?」
「・・・・・・」
「いつも満足してる?」
「・・・・・・」
全然答えてくれない。
「ねぇってば!!」
「あーもー満足してるよ!!十分すぎるくらい満足してる!いつも言ってるだろ?玖美とのキスは気持ちいいって。体だってどこも柔らかくてどこも甘くて。他の女なんて知らないけど、もう俺玖美にしか女の魅力感じないし」
そこまで言って雅はハッとした。
・・・・・・・そこまで力説してくれなくても。
二人で真っ赤になった。
でも、どちらからともなく吹き出した。
「こんなこと話したの初めてだな」
「前はこんな話出来るほど、身体を寄せ合うことも出来なかったし。いつもビクビクしてたから」
「うん。俺も経験は無いし、女ともろくに話さなかったから、いっぱいいっぱいだった」
「まぁ今も変わらないか」と笑う雅。