狼ゴコロは愛のイロ
*雅SIDE
腕の中で静かに眠る玖美。
まだ起きるには早い時間だな。
昨日はあの後、寝室に連れ込んでしまった。
口で言ったってわからないみたいだったから・・・・。
いつも俺が翻弄されているのをまったく気付いてないんだ。
白い肌
長くて細い手足
締め付けを失って自由になる豊かなふくらみ
俺の理性を壊す声や表情
全てが俺を惑わす。
けれど、玖美に触れるだけで俺は幸せになれる。
体を重ね一つになる時も、言葉では表せないほど満たされるんだ。
『玖美・・・・・気持ちいい?』
そう聞けば、何度も頷いて俺の首に腕を回す。
『おかしく・・・なりそう・・・』
耳元でそう囁く玖美に、胸が高鳴って、思い切り愛してしまった。
「俺は、君に溺れてる」
眠る玖美の唇に、そっとキスを落とし、彼女を抱き寄せて再び眠りについた。