狼ゴコロは愛のイロ
今では3人の子ども達に囲まれて幸せそう。
それからすぐに、皆で晩ご飯となった。
まだ1人で上手く食べられない姪っ子椎果<シイカ>ちゃんのお世話を甲斐甲斐しくするのは、2番目のお兄ちゃん、大輔<ダイスケ>くん。
その様子を微笑ましく思っていると、史皇さんから突然問い掛けられた。
「玖美ちゃんは、雅と子どもの話しないの?」
「え、あ・・・前にチラッと」
「雅、何て言ってた?」
「欲しいけど、当分の間は二人でいいって」
あたしも同じ意見だった。
恋人期間が短いこともあり、まだ二人だけで過ごしたかったから。
それに、まだ母親になる覚悟もあまり出来ていないし・・・。
「やっぱり、変わったな」
「え?」
「本当ねぇ。この子達ともあまり関わりたがらなかったのに」
「あぁ。雅は子どもが苦手なんだよ」
え、そうなの?
初めて知った事実にあたしは目を丸くした。