狼ゴコロは愛のイロ
あなたに抱かれるたびに、あたしの体に上書きされる、あなたの手の感触と動き。
「・・・・・もっと・・・・」
「そんなこと言ったら・・・・・明日どうなっても知らないよ?」
「だって明日休みだし・・・・ん・・・・」
「どこか連れて行こうかとも思ったけど・・・・明日は二人で寝坊するか」
「え・・・・・ぁ・・・・どっか、行きたぃ・・・」
「じゃぁ、一緒に逝こうか」
それ違う意味でしょ!と抗議しようと思った瞬間、体が繋がる。
「玖美は俺に、男としての悦びも、夫としての幸せもくれた。俺も君に伝えられてる?」
「・・・もちろん。女に生まれてきて良かったって、雅のおかげで思えたの。今のあたしにはあなたがすべてだよ」
そう言えば、あたしの大好きな笑顔になる雅。
そう。
あたしはこの笑顔をいつまでも守っていく。
愛しい愛しいあなたの、最高の笑顔を・・・・・・・・・・
「もう、身体も離れたくない・・・・・」
「雅ってば・・・・・ぁん・・・・」
「だけど、俺の体は早く逝きたいんだって」
「ん・・・もう、雅がこんなにエッチだったなんて思わなかった・・・・」
「玖美がそうさせてるんだよ・・・・」
微笑む雅から送られる優しいキスに、目の前が真っ白になった。