蒼い唄
祐也は音楽室のドアをしめてあたしを強引にピアノのイスに座らせた


「さぁ~弾いてー」

祐也はニコニコしてる


『弾いてって…何かリクエストちょうだい』

あたしが祐也に催促する

「んー俺あんまピアノとかわかんねーからとにかく有名な曲弾いてよー」


祐也のリクエストはとても難しい…


祐也でも知ってそうな曲…



あたしはとにかくみんなが一度は耳にしたことのありそうな曲をメドレーみたくして何曲も弾いた







パチパチパチパチーー…

あたしが弾き終わると祐也が拍手してくれた


「美波ちゃんマジすげー俺感動しちゃった~」


祐也はピアノによりかかりながら言った

『ありがとう…そう言われると嬉しいよ』


あたしがそう言うと祐也はあたしの方へとじりじりと寄ってきて


「美波ちゃんさ~そういう顔がさーだめなんだよ…」


祐也はあたしの顎をくいっとあげてキスをした


『…んん……ぅ…ゃ』

祐也は何度も角度をかえてキスをし舌を絡ませる


あたしは祐也の胸を力いっぱい遠ざけようとするけど全く歯が立たない…


意識がだんだんと朦朧としてくる…



あたしの意識が薄らいだ時音楽室のドアが勢いよく開いた


祐也はそれに驚いてあたしから唇を離した


「へぇ~何、学校でそんなことしてんのー?」


「佐伯…」


祐也が佐伯を睨んでいる


佐伯は祐也と違って余裕の笑み


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