蒼い唄
俺は思ったらすぐ行動する派だ


『今日の放課後おとしに行くかー』


「おーやれやれ~」

この時俺はまさか返り討ちになるなんて思わなかった





ー放課後ー


俺は勢いよくB組のドアを開けた


女達の視線が痛いほど刺さりながら俺は真っ直ぐに奴のとこへ歩みよった


そう神崎美波のもとに


神崎は俺の存在に気づきもせず帰りの用意をしていた


俺が神崎の机の前にきてやっと神崎が俺のことに気づいた


『神崎さん、もう帰っちゃうの?』


俺はお得意の営業スマイルをかました


「そうだよ…悪い?」


なんだ…?

俺が今まで話しかけてやった女達は皆頬を染めて上目で俺を見てきたぞ?


『神崎さん冷たいな~』


と俺は神崎の髪に指を絡ませながら


『美波って呼んでいい?』


って聞いた


「別にいいけど…あたしに触んないでくれる?」


顔色1つ変えず
神崎は俺の手を振りほどき俺にこう言った

「じゃま…どいて!!帰れない」


じゃま…?

どいて…?

帰れない…?



神崎は放心する俺を無視して帰っていった


あいつは女か?

この俺にじゃまだとー!!


いい度胸の女じゃねぇかー

ぜってーおとしてやるー




俺はメラメラ燃え上がった


< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop