冬恋
今日は、
久しぶりのデート。
「愛菜ーッ。」
ダッシュで走ってくる怜也。びちゃびちゃぢゃん。
可愛いっ。
「怜也。久しぶり。」
照れくさそうに
「久しぶりだな。」
なんか可愛い。そう思ってしまう。
「ぶらぶらしよっか。」
髪を気にしながら
「うん。」
いきなり静かになる怜也。
「愛菜。ごめんな。別れようなんて言って。いろいろあってな。」
真剣な顔で言ってくる怜也。
私には、なにも伝わらなかった。
謝るなら最初から付き合おうなんて言うな。
でも…。
そう言えないのは怜也が好きだからかな?