ねぇ…〜私の足跡〜









「う゛〜〜〜〜」



痛い…

俺、このまま死ぬんぢゃねーか


ってぐらい痛い…







「恋音、おぃ、恋音」




結真は必死に俺の肩を叩いて
反応をみている





結真の声はすごく聞こえてるけど反応出来ない…






少しでも動いたら
また激痛が走りそうで…







結真は痛がってる俺をみかねてか看護師に鎮痛剤を持ってくるように指示していた







看護師はすぐ持ってきて
結真は俺の腕に注射器をさした







「痛っ」





「心臓の痛さとどっちがマシだ
今、鎮痛剤打ったからしばらくしたら痛くなくなるはずだからベッドで寝てろ」







「うん、ごめんな」






「なんで謝るんだよ」







「ごめん」






「もー分かったから、午後まで
まだ時間あるから診察室のベッド使えよ」






「うん、ありがとな
…あ、柚樹先生とかには…」







「柚樹先生って…?
あ、呼吸器の上司か」






「うん、上司でもあるし、主治医でもあったり…」







「主治医?なんの?」







「喘息…」







「お前喘息もあるのか…
めんどくさいな…」






「何が?」






「発作が同時に起こったら大変
だな…」





「あー、うん
前にそんなこと1回あったらしいけど、俺はすぐ意識飛ばしちゃって…」






「覚えてないのか」






「うん、柚樹先生に聞いたら
どんな感じか分かるかも」






「そうだな…
ってか落ち着いたか?」






「まぁ…ね」







「ぢゃあ心電図いくぞ
俺もついていくから」




え?ベッドで寝かせて…

まぁいいか




「1人で大丈夫だよ」





「ばか、そこら辺で倒れられてたらこっちが困る」






「そうか」






「おぉほら行くぞ」







結真って言葉は少し荒いけど
すごく優しい






俺はそんな結真に手を引っ張
られながら院内の心電図を取る部屋に行った








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