ねぇ…〜私の足跡〜





廊下に出ると
期待感からか早足になって
しまっていた




「ちょっと、恋音。
早歩きなし! ゆっくり歩け」





「あっごめん」



と、俺はゆっくり歩き始めて
中庭に着いた








「あっあった!」




俺はその物体に近づいた





ん?

…あ、ぬいぐるみかぁ…



俺の病室の窓にうつった
上からふってきたのは


可愛い赤いリボンのついた
くまのぬいぐるみだった






「あっくまか」

と言って結真み近づいてきた




「うん、小児病棟の子かなー」




「そうかもなー
どーする?」


「俺が…」




「ぢゃあ俺が届けてくるから
お前は病室に戻れ」




と結真に言われて
結真にぬいぐるみを渡し
エレベーターに一緒に乗った





「小児って何階だっけ?」


「6階だよ、心外は5だよね?」



「自分の所ぐらい覚えとけよ」



「はい」





と、軽く怒られながらも
6と5のボタンを押して
エレベーターが動いた





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