ねぇ…〜私の足跡〜
呼吸器の
残っていたカルテの整理も
終わって
小児科のナースステーションに
入って行ったら急に
茜さんに引っ張られていた
心那にしがみ捕まえられた
恋 :「どーしたの?」
心 :「ばれた」
心那は顔色悪くしながら
うつむいて喋った
恋 :「あ〜熱?」
その顔だったら尋先生には
確実ばれるよな…笑
心 :「うん…」
きっと注射か点滴で
逃げようとしたから茜さんに引っ張られてたんだな…
恋 :「どんまーい」
って言ったら凄く悲しい顔を
し始めた心那を見ていたら
尋先生が俺に何かを渡した
え?
恋 :「体温計?」
柚樹先生にも
ばれてないのにぃ〜
心 :「尋すごーい」
何がだよ…
尋 :「早く計んないと
柚樹先生にチクルぞ〜」
え?
脅されてる?
計んなきゃだめ?
てか、なんで分かったのかな…
恋 :「俺、そんなに顔にでてる?」
尋 :「出すぎだよ
お前が具合悪い時はいつも
同じ顔してる」
してないし…
でも、心那が具合悪い時は
いつも心那、同じ顔してるかも
でも俺は、
恋 :「してないし〜」
心 :「まぁ、確実だけど
いちよう計れば?」
立場逆転?
まぁばれたし
しょうがないかな〜
早く帰れるかもだし…
そう思って
俺は計り始めた