舞い散る記憶
記憶
ピチチチチ
窓の外からは鳥の声と太陽の光が射し込んでくる。
「ん~!今日も良い天気だなぁ~。」
私は、思いっきり筋を伸ばした。
時計を見ると針は5時を指していた。
「うん、良い時間だなぁ、慧ちゃんも早く起きれば良いのになぁ。」
私がこんなに早く起きるのは、幼なじみの慧ちゃんを起こして
お弁当と朝ご飯を作るため。
私は、直ぐに着替えて化粧をして下に降りた。
この家は静まり返っていて少し寂しい気さえするけど
私は、辛くないあの人が居てくれるから…………秘密だけ
けどね。
私は、家の扉を開いた。
サァ~
目の前に綺麗なピンクの花びらが舞う。
「桜…………。」
家には、大きな桜の木が立っている。
「凄く、懐かしくて……………寂しくなる。」
ピチチチチ
「いけない!急がないと。」
私は、急いで隣の家へとつき、合い鍵でドアを開ける。
「さぁ!これからが大変なんだから頑張らないとね。」
私は、急いでエプロンをしてから台所に入る。
いつもの事だから既にこの家に何があるのか何て簡単だった。
勿論和食である。
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