舞い散る記憶
慧ちゃんが和風料理しか食べてくれないから仕方ないんだけど。
今日の朝ご飯は、魚とサラダとご飯と味噌汁である。
私のその後二人分の弁当を作った。
「さぁ~出来た、慧ちゃん喜んでくれるかなぁ。」
私は、慧ちゃんが喜んでくれるように毎日腕を振るう。
「さぁ~!次は一番厄介な慧ちゃんを起こしに行かないと。」
私は、慧ちゃんの部屋がある二階に急いだ。
コンコン
シーン
当然ながら中からその主の声は、聞こえない。
「慧ちゃん開けるからね。」
ガチャと言うがしてドアが開く。
そのベッドには、愛しい彼が眠っていた。
「慧ちゃん!慧ちゃん!」
ゆさゆさと慧ちゃんを揺すってみるが全く起きる気配が無い。
ムカ
「慧ちゃんってば~!」
私は、慧ちゃんの耳元で叫んだ。
「ん~!」
慧ちゃんの目が微かに開いた。
「慧ちゃん!起きた?」
「何で、てめぇがここにいるんだよ。」
またか、この低血圧が慧ちゃんはいつもこんな感じ。
「もう良い!慧ちゃん何かほっといて一人で行っちゃうんだから!」
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