舞い散る記憶
「どうした?」
すると真剣な顔になって私の顔をのぞき込んできた。
「一緒に食べてくれるの?」
すると慧ちゃんは、一瞬驚いた顔をしたが
ニッコリと微笑み私の頭を優しく撫でてくれた。
「当たり前だろ?お前が嫌じゃあなかったらの話だけどな。」
嬉しい!いつも一緒に食べてるけど改めて言われると嬉しいよ。
私は、何度も首を縦に振った。
「嫌なわけないよ!」
私は、少し頬を赤らみ答えた。
「フッ……そうか、なら良かった。」
そう言って慧ちゃんは、また私の頭を撫でてくれた。
慧ちゃんの手が私は大好き、凄く暖かく感じる。
「それじゃあ、今日は屋上で食べるか?」
「うん!」
凄く楽しみ、でもこれから朝ご飯………。
「あ~!」
私が大声を出したので慧ちゃんは、びっくりして目を見開いた。
「どうしたんだ?」
慧ちゃんが私の顔を覗き込んで聞いてくる。
「慧ちゃん!早くご飯食べないと。」
すると慧ちゃんは、時計の方に目を向けた。
「そうだな、それじゃあ俺着替えるわ。」
ギシ
すると慧ちゃんは、ベッドから立ち上がった。
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