隣人は高校教師
はぁ…とため息を吐いて、彼に駆け寄った。
校舎に入ると、更に注目される。
あんなかっこいい人いたっけ?
なんて声が聞こえてくる。
「舞ーっ!…と、あれ?!
何々なんで先生いんの?」
走りながら手を振る陽菜が彼を見て驚いて立ち止まった。
「先生言うな。」
「着いてきたのー。
困ってるのー、助けて」
陽菜に助けを求めると、ブハッと笑った。
「そっか、分かった。
て事は今はあなたは佐々木君ね?
普通に大学生に見えるからすごいよね」
「まだまだ若いからな!」
得意気に笑う彼に、何歳なんですか?と真顔で問う。
すると、一瞬黙り込んだので、陽菜を見るとにっと笑って24!と答えた。
「お前勝手に言うな!」
と彼が頭を叩く。
「意外に若いんだ…」
と笑うと、笑ってんなよ、と睨む彼が可愛く見えた。
一緒に食堂に行くと、やたらハイテンションだった。