隣人は高校教師


「懐かしいなー!
よく皆で集まってたなー」

こうしてると同級生の男子に見えてくる。

陽菜とクスクス笑っていると、佐々木さんの横に女の子が近づいて来た。
ん?と2人で顔を見合わせ、見ていると、女の子は何か紙を渡して一言何か言うと、走り去って行った。

戻ってきた彼に、なんだったの?と聞くと、紙を開けて見せてきた。
そこにはまん丸い字でアドレスと一緒に"良かったら連絡ください"と書いてあった。

げっ!


「早速きたな。
女子大生も必死だな。」

「皆どれだけいい彼氏持ってるかがステータスんなるからねー。」

そうなの?と陽菜を見た。


「舞ちゃんは、ちゃんとした彼氏作れよ」

彼が不意に笑いながら言った。

なに?
何から目線ですか?
なんかムカつく。

「言われなくても佐々木さんみたいな人は絶対選びませんよ」

「そうしな」

少し淋しそうな顔で微笑む彼に、一瞬私は黙り込んだ。

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