隣人は高校教師
「…騒がないから、離して…っ」
彼の手を退けて訴えると、そっと手を離してくれた。
「もう!本当になんなんですか?巻き込むのはやめてください!
責任持って殴られて来て下さいよ。」
「やだよ。
だってあいつ彼女じゃないし。
キレられる意味わかんないんだけど。」
「でも、あそこまでするなら佐々木さんが気もたせるような事言ったんじゃないんですか?」
一瞬考える素ぶりをしたが、首を振った。
「絶対ない。
俺基本あんま会話しないし。」
会話…しない?
「どういう事ですか?」
「ん?知りたい?」
ニコッと笑うと、再び私の腕を掴んで私の顔の横に顔を埋めた。
…あ、いい匂い……じゃなくて!
「佐々木さんっ!!」
「ははは、冗談だし。
でも、まぁする事は決まってるだろ?
それしたらお終い。」
「……………。」
「最低、意味わかんないって顔してるね。
でも割り切ってもらってるし、気なんて持たせる事絶対しない。
でも………」