隣人は高校教師
………え?
ぽかんとしていると、陽菜が驚いた顔であたしを見た。
「何?その顔!
まさか気づいてなかったとかやめてよ?」
いやいやいや
「そんなわけないじゃん!
ちょっとやめてよ!
あたしがあんなちゃらんぽらん好きなわけないでしょ?」
「そう思いたいだけでしょ?
ま、いいけどさ。」
「違うってば!!陽菜!」
やれやれ、と首を振って去って行く陽菜に叫ぶがそのまま廊下へ消えて行った。
あたしがあの人を好き!?
好きってもっとドキドキしてキュンキュンするものでしょ?
ないない、と授業中もその事が頭から離れなくてモヤモヤしたまま家路を急いだ。
お願いだから、彼と会いませんように。
祈りながら帰った。
すると、彼の家の前で人影が見えたので一瞬ビクッとしたが、よく見ると可愛くてスタイルのいい女子高生だった。