隣人は高校教師
ガタガタバンッ!
というドアを閉める音と、ハイヒールのコツンコツンという足音が聞こえた。
帰って行った…なんなの?
夜に迷惑すぎるでしょ。
ドキドキ鳴る心臓に胸を当て、思わず再び壁を睨んだ。
次の日、大学の入学式に出た。
高校を卒業した反動でか、明るい髪色の生徒や気合いの入った格好の人が多かった。
友達出来るかな…
少し不安になりながらも、その日は逃げるようにそそくさと帰宅した。
高校みたいにクラスとかじゃなくて良かった。
スーツを脱ぎ捨て、コンビニへ向かった。
雑誌を立ち読みしていると、外は暗くなっていた。
18歳の女が1人でコンビニで立ち読みなんて…寂しいこと。
ふぅ、と自分で自分に同情しながらアパートに着くと、あたしの前を歩いていた男性が隣の部屋で立ち止まって鍵を出したではないか!
「…あっ!!」
思わず彼を凝視したまま大きな声を出してしまった。