隣人は高校教師


「最近堤君とよく話してるね。」

周りから言われるぐらい、あたし達は仲良くなった。
さりげなくいつもあたしの事を褒めてくれて、大事に扱ってくれてるのが分かる。

高校の時にも告白されたりとかはあったけど、こんな風に穏やかに先が想像出来る人はいなかった。

あの人よりも、彼を選んだ方が幸せになれるかな…

「舞ちゃん、今日家まで送るよ。」

堤君がわざわざ迎えに来てくれていた。
それを断れるわけがなく、彼と会わない事を願いながら車に乗り込む。


「舞ちゃん1人暮らしって危なくないの?」

「危なくないよ。
何にもないし。」


「ほら、隣の人とかと問題起きたりすると大変だって言うしさ。」

痛いところをついてくるな。

< 69 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop