隣人は高校教師
「最近堤君とよく話してるね。」
周りから言われるぐらい、あたし達は仲良くなった。
さりげなくいつもあたしの事を褒めてくれて、大事に扱ってくれてるのが分かる。
高校の時にも告白されたりとかはあったけど、こんな風に穏やかに先が想像出来る人はいなかった。
あの人よりも、彼を選んだ方が幸せになれるかな…
「舞ちゃん、今日家まで送るよ。」
堤君がわざわざ迎えに来てくれていた。
それを断れるわけがなく、彼と会わない事を願いながら車に乗り込む。
「舞ちゃん1人暮らしって危なくないの?」
「危なくないよ。
何にもないし。」
「ほら、隣の人とかと問題起きたりすると大変だって言うしさ。」
痛いところをついてくるな。