隣人は高校教師


あたし、彼の生徒に好きじゃないって言っちゃってるんだよね…
堤くんにも、とんだビッチだと思われてるんだろうなぁ…


罪悪感を感じながら彼を盗み見る。

機嫌良さそうにコーヒーにミルクを入れながら、あたしの視線に気付くと優しく微笑む愛しい人。
この人さえ居たらあたしは笑ってられる、と覚悟を決めた。


それからもスーツを着たと思ったら、擦り寄ってきてネクタイ選んで、と甘えてきた。

ネクタイとか分からないよ。と言ったのに、いいから。と強引に決めさせられた。


いつもボルドーがかった色をしてるイメージなので、反対の青をチョイス。
ちゃんと似合ってしまう彼に助けられる。




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