だって、



私は女の子たちが張り付いているグラウンド側の窓にそっと近づいた。


焦げ茶色の髪の毛が

歩く度にふわふわと揺れている。



「あれ?環も季壱に興味あるの?」


窓から下を見下ろす私に

クラスメイトが不思議そうに尋ねてきた。



「ん―…どうだろうね」


そう曖昧に答えた私に

クラスメイトはさほど興味無さそうに「へぇ」と呟いただけだった。



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