閉じこめられた空間で
相変わらず、運がない。
ケータイもなければ、公衆電話も見当たらない。
まず、電話番号なんかも知らないよね。
そして、住所もしらないからあてもない!
あぁ、どれだけバカなんだろうか。
私は、ショックを受けた。
「不幸だな~・・・。」
夜の月に言った。
「不幸だね。」
そういってる気がした。
月ですらそう思っていた。
両親をなくし、
居心地の悪い家に養子となり
挙句の果てに迷子。
「夏々っ・・・!」