閉じこめられた空間で

「誠ー。」

廊下から、駿太郎の声が聞こえる。

「風呂、いいぞ。」

駿太郎は、浴衣姿だった。

「あ?!お前起きてたのかよ!」

あぁ、この人嫌だな。

夏々は苦い顔をした。

「なんだよその顔はよぉ!」

駿太郎は、夏々の横に座った。

夏々はまた反射的に駿太郎から離れた。

「はぁ?!お前ほんとなんなんだよ!」

駿太郎は立ち上がって、夏々の腕をつかんだ。

「触らないで!」

夏々は全力で振り払おうとうする。

「お前、失礼すぎんだよ!」

「わかってるよ!!!」

「じゃあ、その態度やめろよ!」

「触らないでってば!」

「駿太郎!」

誠は、駿太郎の腕をつかんだ。

「やめよ?」

そう駿太郎に言うと、

「お前は甘いんだよ!」

と誠は駿太郎に言われた。

そして手を離した。

「とりあえず、仲良くしようよ。」

「お前はそういうところが甘いんだって!今日だってこいつに振り回されっぱなしだろうが。」

駿太郎はあきれた。

そして、部屋をでていった。

「腕・・・大丈夫?」

腕をおさえている夏々に聞いた。

「私、男の人が苦手なの。」
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