閉じこめられた空間で

でてきたのは、制服姿の男子。

「五藤園誠。私の孫だ。」

「まっまごおおお?!」

夏々は驚いた。

・・・三世代家族!!!!

今には珍しかった。

「そんなに驚く・・・?」

誠は戸惑ったが、さっそく夏々を案内することにした。

「とりあえず、部屋だよね。君の事情は聞いているよ。」

「あ。」

夏々が止まってしまった。

両親の亡き姿を思い出す。

「あ・・・ごめん。」

誠は、夏々に謝った。

が、夏々に声は届いていなかった。

「・・・え?」

誠は驚く。

「・・・フリーズ?」

夏々はハッとした。

「え?ふりーず?」

「あ。よかった。直った。」

誠は安心して、また案内を始めた。


「とりあえず、ここが君の部屋ね?」

「ひろーい・・・。」

しかも畳だった。

「ていうか、家具が合わないね。」

誠は笑った。

和風と洋風が一緒の部屋にある。

夏々は苦笑した。

すると、女の人がやってきた。
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