閉じこめられた空間で
目黒ちゃんって、あの目黒って人?
「んー。僕はどっちも綺麗だと思うよ?」
「ええ。俺は性格的に目黒ちゃんだな!」
え?
なんで評価されてるんだわたし。
ていうか・・・性格的にってどういうこと?
さっき会ったばっかじゃん!!!
うんざりするので、外にでもでようか。
ということで、制服のままこの家をでた。
自分勝手なのはわかってるけど
なんか居心地が悪いんだ。
もちろん、あの家には感謝している。
だけど、好き嫌いがあるんだよね。
もともと、男子と話すのが極端に苦手だったから
女子校に入ったのだ。
表面てきには、校風とか教育方針とかいろいろ
並べてたけど。
「はぁ。」
ため息が自然とでてしまっていた。
・・・養子かあ。
今でも信じられない出来事。
しかも、どうやって手続きしたのかわかんない。
なんでナチュラルにここまで来ちゃったんだろう。
なんか場違いなのかも。
私。
そんなことを考えていたらいつもまにか日も落ちていた。
・・・帰らなきゃ。