Nine


さすがに8時を過ぎたら
外は真っ暗だった。

いつも通ってる道だから
慣れてるはずだけど
今日はなんだかいつもと違って。



(…………私、誰かにつけられてる?)


ふとそんな気がして。
周りの気配を感じようと耳をそばだてた。


すると。

コツ、コツ。


後ろから靴の音が
私の歩く早さに合わせるように
聞こえてきた。


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