七色キャンディ 【短編集】




一人きりの公園。
まるで世界に俺しかいないかのような錯覚に陥る、



孤独感。





「これで…よかったんだよな」


自分に言い聞かせるようにそう呟きながら空を仰ぐ。



赤みがかった空が歪んで、はじめて自分が泣いていたことに気付いた。




















「…今でも好きだよ、馬鹿」

ポツリとでた言葉は紛れも無い本心で言った後で、ああ。馬鹿は俺か。と自嘲した。






「好き、なのにな…」
誰もいない世界で、誰も聞くことのない言葉は、静かに溶けて消えた。










END   2012.3.31.

< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

向日葵

総文字数/1

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop