恋愛小説家


「君…今週で契約打ち切りになったから」



眠い目をこすって、あくびを噛み殺しながら出席した朝のミーティングは。


入稿を三日前に終えたばかりで、打ち合わせることも特別なくて、連絡事項だけで終わった。



ミーティングルームを早々に出て行こうとした私を。



編集長…通称アイパーが手招きして笑顔で言った。



「……」



多分、ちょっと寝ぼけてたんだと思う。



最初、アイパーが何を言ってるのか理解できない私は何も言葉を発する事が出来くて。



アイパーの愛称の由来ともなっている、編集長のアイロンパーマをひたすら見つめて



今日もクルクルだ…なんて余計な事思ってた。


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