愛は満ちる月のように
『私、セックスが気に入ったわ。でも、できる限り、不道徳な婚外交渉は持ちたくないの』
立ったまま抱かれて、冷えた身体を温めようと寝室に入ったとき美月は口にした。
『桐生の件がどうなったか、調査が終わるのにしばらく時間がかかるんでしょう? それまで、ここで夫婦として暮らしたいわ』
調査が終わらなければいい。
あるいは、それまでに悠の気持ちを変えることができれば……。
『きっと、次の満月までもかからないわ。それまで、あなたに色々と教えて欲しいの』
悠はすでに抱いてしまったことで諦めたのだろう。
仕方なさそうに承諾してくれた。
昨日とは違う思いを抱え、美月は頭からシャワーを浴びていた。
悠が吐き捨てるように口にした『もし君を妊娠させたら――最悪だな』……最悪という言葉が何度も頭の中で回る。彼はそれほどまでに父親になりたくないのだ。
立ったまま抱かれて、冷えた身体を温めようと寝室に入ったとき美月は口にした。
『桐生の件がどうなったか、調査が終わるのにしばらく時間がかかるんでしょう? それまで、ここで夫婦として暮らしたいわ』
調査が終わらなければいい。
あるいは、それまでに悠の気持ちを変えることができれば……。
『きっと、次の満月までもかからないわ。それまで、あなたに色々と教えて欲しいの』
悠はすでに抱いてしまったことで諦めたのだろう。
仕方なさそうに承諾してくれた。
昨日とは違う思いを抱え、美月は頭からシャワーを浴びていた。
悠が吐き捨てるように口にした『もし君を妊娠させたら――最悪だな』……最悪という言葉が何度も頭の中で回る。彼はそれほどまでに父親になりたくないのだ。