愛は満ちる月のように
「誰かいるの? いるなら返事をなさいっ!」
声を張り上げなら、ずんずん家の中に入っていく。
「美月、いったい何を考えているんだ!?」
「はっきりさせたいだけよ」
「それなら僕がやる。君は玄関で待ってるんだ!」
美月の腕を掴み外に引っ張り出そうとするが、
「……リビングに……誰かいるわ」
言うなり、彼女は悠の手を振り払う。
「え? あ、いや、待て」
彼女の言葉に気を取られ、リビングに視線を向けた瞬間、美月は悠の傍から離れた。
つかつかと廊下を進み、美月はリビングのドアを開け放った。
「お帰りなさい。ふたりとも遅かったのねぇ」
リビングには煌々と電気が灯っていた。
その中央に置かれたソファの上、沙紀は座っている。まるで我が家のように寛いだ格好で、ふたりの顔を見るなり、さも愉快そうに笑った。
「何を……している? なぜ、貴様が部屋にいるんだ!?」
声を張り上げなら、ずんずん家の中に入っていく。
「美月、いったい何を考えているんだ!?」
「はっきりさせたいだけよ」
「それなら僕がやる。君は玄関で待ってるんだ!」
美月の腕を掴み外に引っ張り出そうとするが、
「……リビングに……誰かいるわ」
言うなり、彼女は悠の手を振り払う。
「え? あ、いや、待て」
彼女の言葉に気を取られ、リビングに視線を向けた瞬間、美月は悠の傍から離れた。
つかつかと廊下を進み、美月はリビングのドアを開け放った。
「お帰りなさい。ふたりとも遅かったのねぇ」
リビングには煌々と電気が灯っていた。
その中央に置かれたソファの上、沙紀は座っている。まるで我が家のように寛いだ格好で、ふたりの顔を見るなり、さも愉快そうに笑った。
「何を……している? なぜ、貴様が部屋にいるんだ!?」