ヲタク彼女
 ゲーセンに入って、彼女が真っ先に向かったのは……ドラ●●ボールのクジだった。
「あたし、このA賞のフィギュアが欲しいの!特にゴ●ータのフィギュア!」
 彼女は顔をキラキラと輝かせている。すごく可愛い。可愛いのだが、指差す先がフィギュア……。
「……やってみようか」
「本当!?」
 そう言って、試しに一回やってみたが、どれもハズレだった。
「……しょうがないよ……いつもだから……」
 そんなあからさまにガッカリされたら、彼氏としてはやらざるを得ない。
 結局、5000円費やしてG賞の小さなゴ●●クスのフィギュアだった。
「ありがとう!」
 それでも彼女はすごく喜んだ。
 しかし、俺の残金、1000円……
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