ヲタク彼女
「ずっと考えてたんだけど、どうして俺なの?」
俺は、告白された時からずっと疑問に感じていたことを聞いてみた。
「何が?」
「だから、何で俺みたいになんでもない奴が好きなのかなって」
「聖二は何でもなくないじゃん」
「え……」
「優しいでしょ。何でも一生懸命だし。それに、覚えてないかな、一年の入学式の日」
「……入学式?」
「うん。あたし引っ越してきたばっかりで学校の場所がわからなかったの。その時、聖二があたしに気付いて、一緒に学校に行ってくれたの」
「ああ、覚えてるよ。あれ、春日さ……朱音ちゃんだったんだ」
俺はその時のことを鮮明に覚えている。だって、彼女は学校の真裏で迷っていたんだ。学校を目の前にして、学校を探している人なんて、どうしたって忘れるわけがない。
「バカだと思ったでしょ」
彼女がクスクス笑いながらいった。
「少しね」
「自分でもそう思う。あっ、そうだ。ちょっと遊ばない?」
彼女が唐突に言った。
「いいよ」
俺も急いでいるわけじゃないし、二人で寄り道することにした。
俺の疑問も解けて、二人で話しながら歩いていると、彼女がとまった。
「ここ」
「ここって……」
ゲームセンターだった。
「嫌?」
「嫌じゃないけど」
「良かった」
嫌じゃないけど、あまりに彼女のイメージとかけ離れていて、正直驚いた。
俺がボーっとしていると、彼女が先に入ってしまったので、とりあえず俺も入ることにした。
俺は、告白された時からずっと疑問に感じていたことを聞いてみた。
「何が?」
「だから、何で俺みたいになんでもない奴が好きなのかなって」
「聖二は何でもなくないじゃん」
「え……」
「優しいでしょ。何でも一生懸命だし。それに、覚えてないかな、一年の入学式の日」
「……入学式?」
「うん。あたし引っ越してきたばっかりで学校の場所がわからなかったの。その時、聖二があたしに気付いて、一緒に学校に行ってくれたの」
「ああ、覚えてるよ。あれ、春日さ……朱音ちゃんだったんだ」
俺はその時のことを鮮明に覚えている。だって、彼女は学校の真裏で迷っていたんだ。学校を目の前にして、学校を探している人なんて、どうしたって忘れるわけがない。
「バカだと思ったでしょ」
彼女がクスクス笑いながらいった。
「少しね」
「自分でもそう思う。あっ、そうだ。ちょっと遊ばない?」
彼女が唐突に言った。
「いいよ」
俺も急いでいるわけじゃないし、二人で寄り道することにした。
俺の疑問も解けて、二人で話しながら歩いていると、彼女がとまった。
「ここ」
「ここって……」
ゲームセンターだった。
「嫌?」
「嫌じゃないけど」
「良かった」
嫌じゃないけど、あまりに彼女のイメージとかけ離れていて、正直驚いた。
俺がボーっとしていると、彼女が先に入ってしまったので、とりあえず俺も入ることにした。