ヲタク彼女
SECRET
 「なあ、ヲタクってどう思う」
「何だよ、いきなり」
「いいから。どう思う」
「そりゃあ、できれば関わりたくないわな 」
「何で?」
「だって、アニメやらマンガの話しをめちゃくちゃ詳しくするんだろ?俺は無理だな」
「じゃあ、もし、自分の彼女がヲタクだったら?」
 俺のその質問に、いよいよ意味が分からないという顔をした。
「まさか、朱がヲタクだって?」
「いや、結果的には違ったんだけどさ。もしそうだったらみんなはどうするのかな、と思って」
「限度によるな」
「そうか?俺は絶対無理」
「でも朱みたいのならいいかも」
「わかる!」
 いつの間にか、かなり盛り上がってしまったので、昨日のことを言うに言えなくなってしまった。
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