もっと…
「星キレーだな^^」



「うん…」



満天の星屑が私達を照らした。



久しぶりに見たかも…




最近、下ばかり向いていたから

上を向いて歩く事なんて無かった。




「なぁ、梓…」



「ん?」



「何かあったのか?」




は…?


何で……。




「何か思い詰めてるような感じだから…」



「思い詰めてる…感じ?」



「気付いてない?梓、たまに凄く辛そうな顔してる」




辛そう…



多分、新妻先生の事かな。


見透かされてたんだ…。




「何かあった?」




やだ…止めてっ。



優しい声でそんな事言われたら、泣きそうになるっ。



涙を我慢していると、伊東に抱き締められた。


そして、頭を撫でてくれた。



優しく…。
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