もっと…
放課後――
いつの間にか、放課後になっていた。



あの後、加藤はニコッと柔らかく笑い…




満足げにキスをした。



あの時の加藤は、誰よりも怖く感じて……




梓が女王様なら、


加藤は小悪魔だ。



そのくらい、怖かった。





梓に触れたい。



でも、こうなった以上触れる事すら許されないだろう。




だから、今日で最後だ。






そう思った時、可愛くて仕方ない



俺の天使がやって来た。




俺は堪らず抱き締めてしまった。



これから言う事も忘れて、



目の前の存在を存分と感じてしまったんだ。




そして、




「加藤…、加藤由紀の事が、好きになってしまったんだ…」





俺、本当に最悪な男だ…――――
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